【日本酒講座2】日本酒の楽しみ方(酒器)
~SAKE DIPLOMA対策にも~
少し間があいてしまいましたが、≪日本酒講座 第2回≫。第1回は<日本酒の分類>についてお話させていただきました。
⇒【日本酒講座1】日本酒の分類
(この内容を読んでいただいた前提で進めます)
今回のテーマは、皆さんに知っていただきたい「日本酒の楽しみ方♪温度と酒器」
同じお酒でもお店で飲んだお酒と、お土産に買って帰ったお酒の味が違う、って思ったことないですか?
もちろん旅先で飲むという特別感からくる美味しさは格別なんですが、もうひとつの要因に温度や酒器があったりします。
そんなお話。今回は「酒器について」
そして、皆さまからご要望の多かった「SAKE DIPLOMA対策講座」もそろそろスタートしてみます。
ちょっとマニアックな部分も多くなりますが、テストに間に合わせるべく、書いていくのでご興味ある方は読んでください。
(今回の内容は直接、試験対策というわけではないです)
いろいろな酒器を選べるのって楽しいですよね^^
もちろん、お好きな酒器で楽しむのが一番。
でも、実はお酒ごとにより美味しくなる酒器があるんです。
<お酒のタイプにあわせたより美味しく感じる酒器がこちら>
薫酒:ワイングラス
爽酒:硝子や陶器、錫のおちょこ
醇酒:土もののおちょこ
熟酒:ブランデーグラス
でもお酒のタイプがよくわからない・・・
そんなときは、お酒をどんな風に楽しみたいか、気分で決めてOKです。
香りを楽しみたいとき :ワイングラス
すっきり飲みたいとき :硝子や陶器、錫の小さめのおちょこ
お米の旨みを楽しみたい :土もので少し厚めのおちょこ
熟成酒を楽しみたい :ワイングラスやブランデーグラス
燗酒を楽しみたい :口径が小さくてそんなに深さもない小さめのおちょこ
まずは、こんな感じで、気分で使い分けてみてはどうでしょうか??
そして、ここからは少し上級編。私の感覚的な部分も入っているかも(笑)
一般的に使われているおちょこですが、形状によって味わいは少し感じ方が違います。
口に入ってくるお酒の幅が広いほど、酸をより強く、細いほど甘味をより強く感じます。
どういうことかと言うと・・・
平たくて薄い平杯:より酸味を感じる(お酒が一気に舌全体に広がります)
深くて細目な酒器:甘味をより感じる
素材別の注意点ですが、錫は熱伝導が良い分、温度変化が大きいので、保温効果が小さいです。 なので、冷たいお酒を飲むのなら、器も冷蔵庫で冷やしておくと、よりすっきりお楽しみいただけます。
香りを楽しむワイングラスも同様に、形状によって香りや味わいの違いが違います。
白ワイングラス(壁面がストレート):香りはよりストレートで爽やか、味わいは酸をより感じる
ブルゴーニュグラス(壁面のR値が小さい=より丸っこい):香りはより複雑で華やか、味わいは甘味をより感じる
こんな風に、お酒のポテンシャルを引き出したり、どう楽しみたいかによって、最適な器があったりします。 でも、こんなことを私が言うのもなんですが、難しいことは考えないで、好きな器で是非、楽しんでいただきたい、とも思います(笑)
お気に入りの器で楽しむお酒の時間がやっぱり楽しかったりするんですよね!
是非、素敵な日本酒ライフを♪